圧縮比・圧縮圧力の計算
ボア(内径)・ストローク(行程)・燃焼室容積を入れると、エンジンの圧縮比と、圧縮圧力(コンプレッション)の目安を計算します。
計算方法
圧縮比 =(1気筒の排気量 + 燃焼室容積)÷ 燃焼室容積
ピストンがいちばん下にあるときの容積を、いちばん上にあるときの容積で割った値です。混合気を何分の1まで押し縮めるかを表します。
1気筒の排気量は「円周率 ÷ 4 × ボアの2乗 × ストローク」です。これは円柱の体積の式です。
例:ボア86mm・ストローク86mm・燃焼室容積50cm³とします。1気筒の排気量は約499.6cm³なので、圧縮比は(499.6 + 50)÷ 50 = 約10.99:1です。
圧縮圧力の目安は、ポリトロープ圧縮の近似式「大気圧 × 圧縮比の1.3乗」で計算しています。1.3は、押し縮める途中で熱が少し逃げることを見込んだ数です。
気をつけること。計算した圧縮圧力は、エンジンの回転数やバルブのタイミングを考えに入れていない理論上の目安です。実際の値は、コンプレッションゲージで測った値を使ってください。圧縮比が高いほど理論上は熱効率がよくなりますが、ノッキング(異常燃焼)が起きやすくなるため、使うガソリンのオクタン価との組み合わせが必要です。ガスケットの厚みやピストンの形によってできるすき間は、燃焼室容積に含めて入れてください。
出典:計算式の定義(円柱の体積の式、およびポリトロープ圧縮の近似式によるもの)
よくある質問
圧縮比が高いと何がいい?
圧縮比が高いほど、理論上は熱効率がよくなり燃費が良くなる傾向がありますが、ノッキング(異常燃焼)が起きやすくなるため、使うガソリンのオクタン価との組み合わせが必要です。
この計算した圧縮圧力とコンプレッションゲージの値が違う理由は?
この計算はエンジンの回転数やバルブタイミングを考えに入れていない理論上の目安のためです。実際の圧縮圧力は、コンプレッションゲージで測った値を使ってください。