売上原価・期末棚卸高の計算(先入先出法・総平均法)
期首の棚卸高と、期中に仕入れた金額・数量、期中に販売した数量を入れると、売上原価と期末の棚卸高を、先入先出法と総平均法のそれぞれで計算します。
| 数量 | 金額(合計) | |
|---|---|---|
計算方法
売上原価 = 期首棚卸高 + 期中の仕入高 − 期末棚卸高
売れた分の原価は、直接数えなくても、持っていた分から残った分を引けば出ます。つまり、期末棚卸高をどう評価するかで売上原価が決まります。
先入先出法
先に仕入れたものから先に売れた(払い出された)とみなして計算します。期末に残っている在庫は、後から仕入れた分だとみなします。
総平均法
期首の棚卸高と、期中に仕入れた金額の合計を、それぞれの数量の合計で割って、平均の単価を出します。
平均単価 =(期首棚卸高 + 期中の仕入高)÷(期首棚卸数量 + 期中の仕入数量)
この平均単価に、販売した数量をかけると売上原価、残った数量をかけると期末棚卸高になります。どちらも、法人税法施行令で決められている棚卸資産の評価の方法です。
例:期首100個・100,000円、期中に200個220,000円・150個180,000円・100個130,000円を仕入れ、400個売ったとします。先入先出法では売上原価440,000円・期末棚卸高190,000円、総平均法では売上原価458,182円・期末棚卸高171,818円になります。
気をつけること。仕入れの値段が上がっていく間は、先入先出法のほうが売上原価が小さく、利益は大きく出ます。棚卸減耗(数が合わない分)や評価損は、この計算には入っていません。
出典:e-Gov法令検索 法人税法施行令(棚卸資産の評価の方法・第28条)、国税庁 法人税基本通達 第2節 棚卸資産の評価の方法(第1款 原価法)
よくある質問
先入先出法と総平均法はどちらを使えばいい?
どちらも法令で認められた評価方法で、税務署に届け出れば選べます。届け出ないと、最後に仕入れた単価で計算する最終仕入原価法になります。
期首の在庫がないときは?
期首の棚卸数量と金額を0のままにすれば、期中の仕入れだけで計算します。