運転資本・キャッシュ・コンバージョン・サイクルの計算
売掛金(まだ受け取っていない売上代金)・棚卸資産(在庫)・買掛金(まだ払っていない仕入れ代金)を入れると、運転資本を計算します。年間の売上高・売上原価を入れると、お金が回収されるまでの日数(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)もわかります。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
運転資本 = 売掛金 + 棚卸資産 − 買掛金
例:売掛金1,500万円、棚卸資産1,000万円、買掛金800万円なら、運転資本は1,700万円です。
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)
売上債権回転日数(DSO) = 売掛金 ÷ 年間の売上高 × 365
棚卸資産回転日数(DIO) = 棚卸資産 ÷ 年間の売上原価 × 365
仕入債務回転日数(DPO) = 買掛金 ÷ 年間の売上原価 × 365
CCC = DSO + DIO − DPO
CCCは、仕入れの支払いをしてから、在庫が売れて、売上代金を受け取るまでにかかる日数の目安です。これらは財務分析で一般に使われている計算式の定義です。
式の意味を説明します。売掛金はまだ受け取っていないお金、在庫はまだ売れていない商品で、どちらも先に出ていったお金が形を変えたものです。買掛金はまだ払っていないお金なので、その分だけ手元の資金が助かります。だから売掛金と在庫を足して買掛金を引くと、事業を回すのに必要な資金になります。
例:売掛金2,250万円、在庫1,500万円、買掛金1,200万円なら、運転資本は25,500,000円です。キャッシュ・コンバージョン・サイクルは約67日になります。
気をつけること。決算日という1時点の数字なので、季節による増減は表れません。回転日数は1年を365日として計算した目安です。売上が急に伸びると運転資本も増えるため、資金が先に足りなくなることがあります。
出典:式の定義(運転資本管理・キャッシュ・コンバージョン・サイクルで一般に使われているもの)
よくある質問
運転資金と運転資本はどう違いますか?
運転資金は仕入れ代金や人件費など、日々の事業運営に使うお金全体を指す言葉です。運転資本はそのうち売掛金・棚卸資産・買掛金という3つの勘定科目から計算する指標で、必要な運転資金の額を見積もる目安として使えます。
CCCとキャッシュフローはどう関係しますか?
CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)は、仕入れにお金を払ってから、販売した代金を回収し終えるまでにかかる日数を示す指標です。CCCが長いほど、その間の資金を自己資金や借入でまかなう必要があり、手元のキャッシュフローを圧迫しやすくなります。
運転資本がマイナスだとどうなる?
買掛金の支払いより先に、売掛金の回収や在庫の販売で資金が入ってくる状態が多く、資金繰りの面では負担が軽くなりやすいといえます。業種(小売業など)によっては、マイナスが普通のこともあります。
CCCが短いとはどういうこと?
お金を払ってから回収するまでの日数が短いということです。