機会費用(選ばなかった方の価値)の計算
選んだ場合に得られる価値と、選ばなかった場合に得られたはずの価値(機会費用)を入れると、その差と、時間あたりの機会費用を計算します。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
機会費用 = 選ばなかった場合に得られたはずの価値 正味の差 = 選んだ場合に得られる価値 − 機会費用
同じ時間やお金は1回しか使えないため、何かを選ぶと別の選択肢をあきらめることになります。あきらめたほうから得られたはずの価値を費用として数えるのが、機会費用という考え方です。
例:アルバイトをすれば1日8時間で8,000円もらえたのに、その時間を自分の店に使って5,000円の利益しか出なかったとします。機会費用は8,000円、正味の差は5,000円−8,000円=−3,000円です。この日だけを見ると、アルバイトのほうが3,000円得だったことになります。
時間あたりの機会費用
時間あたりの機会費用 = 機会費用 ÷ かかった時間
上の例では8,000÷8=1時間1,000円です。自分の時間を何に使うかを決めるときの、時間単価の目安になります。
比べる相手は、実際に選べた中でいちばん価値が高いものにします。ありえない選択肢を置くと、数字が大きく見えるだけで役に立ちません。経験や人とのつながり、体力の消耗のように金額にしにくいものは入っていないため、正味の差がマイナスでも選ぶ意味がある場合があります。これは経済学・経営の意思決定で一般に使われている考え方で、参照する公的な資料はありません。
出典:式の定義(経済学・経営の意思決定で一般に使われているもの)
よくある質問
「機会費用」と「機会損失」は同じ意味ですか?
近い場面で使われますが、機会費用は選ばなかった選択肢から得られたはずの価値そのものを指す言葉で、機会損失はそれを選ばなかった結果として実際に生じた不利益を指す言葉です。使う場面によってはほぼ同じ意味で使われることもあります。
機会費用の具体例を教えてください。
例えば100万円を年利1%の預金に預ければ1万円の利息が得られたはずなのに、その代わりに事業に使った場合、得られたはずの1万円が機会費用になります。事業の利益がこの1万円に届かなければ、正味の差はマイナスということになります。
機会費用と実際に払ったお金(会計上の費用)はどう違う?
会計上の費用は、実際にお金が出ていったものです。機会費用は、選ばなかったことで得られなかった価値のことで、実際にお金が動くわけではありません。
正味の差がマイナスでも選ぶ意味はある?
あります。お金の価値だけでなく、やりがいや将来につながる経験など、金額にしにくい価値を含めて考えることも多くあります。