けん化価の計算(必要なアルカリの量)
油脂の質量とけん化価(水酸化カリウム換算)を入れると、手作り石けんに必要な水酸化ナトリウム、または水酸化カリウムの量を計算します。水酸化ナトリウムは劇物のため、取り扱いには保護メガネや手袋などの保護具が必要です。作り方の手順は、専門の資料で確認してください。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
けん化価 油脂1gをけん化するのに必要な水酸化カリウムの量を、mg単位で表した値です。
水酸化カリウム換算の必要量(g) = 油脂の質量(g) × けん化価(mgKOH/g) ÷ 1000
水酸化ナトリウムへの換算 水酸化ナトリウムと水酸化カリウムでは、同じけん化の働きをするのに必要なモル数は同じですが、質量(モル質量)が違うため、水酸化ナトリウムの量 = 水酸化カリウム換算の量 × (水酸化ナトリウムのモル質量 ÷ 水酸化カリウムのモル質量)で換算します(モル質量の比はおよそ0.7129)。
例:けん化価190の油脂500gなら、水酸化カリウム換算で95g、水酸化ナトリウムでは約67.73gが必要です。ここからつくる人が決めた安全率(あらかじめ差し引く割合)を引き、薬品の純度で割ったものが、実際に量る量です。
出典:原子量(日本化学会の標準原子量にもとづく代表値)、けん化価の定義(油脂1gをけん化するのに必要な水酸化カリウムのmg数)と、水酸化ナトリウムへの換算(モル質量の比)の計算式
よくある質問
けん化価とは?
油脂1gをけん化する(せっけんに変える)のに必要な水酸化カリウムの量を、mg単位で表した値です。油脂の種類によって決まっています。
あらかじめ差し引く割合とは?
アルカリを少なめにして、油分を残すために使われる目安の割合です。決まった基準はなく、つくる人が決める値です。
水酸化ナトリウムと水酸化カリウムはどちらを使う?
固形の石けんには水酸化ナトリウム、液体の石けんには水酸化カリウムが使われることが多いです。
複数の油脂を混ぜるときは?
それぞれの油脂ごとに必要な量を計算して、合計してください。
薬品を扱うときの注意は?
水酸化ナトリウム・水酸化カリウムはどちらも劇物です。保護メガネや手袋などの保護具を必ず使い、作り方は専門の資料で確認してください。