理論株価の計算(3通りの出し方)
1株あたりの配当と期待する利回りを入れると、配当割引モデルでの理論株価を出します。グレアム数、PERをもとにした値も並べて、今の株価との差がわかります。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
配当割引モデル(定率成長)= 来年の1株配当 ÷(期待する利回り − 配当が増える割合)
例:1株配当60円、毎年2%増える、期待する利回り6%なら、60 × 1.02 ÷ (0.06 − 0.02) = 1,530円です。期待する利回りを7%にすると1,224円、5%にすると2,040円と、前提で大きく変わります。
期待する利回りが配当の増える割合と同じか、それより小さいときは、この式では計算できません(分母が0以下になるため)。
グレアム数は√(22.5 × 1株利益 × 1株純資産)です。1株利益200円・1株純資産2,000円なら、√(22.5 × 200 × 2,000) = 3,000円になります。22.5は、PER15倍とPBR1.5倍をかけた数字です。
PER基準は1株利益 × 基準にするPERです。同じ業種の平均のPERや、その会社の過去のPERを入れて使います。
1株あたり当期純利益(EPS)と1株あたり純資産(BPS)は、会社の決算資料や証券会社の画面に載っています。
出典:計算式の定義(上の「計算方法」に式を書いています)
よくある質問
理論株価とはどういう数字ですか
決めた前提のもとで計算した株価です。前提を変えれば答えも変わります。実際の株価と離れていても、どちらが正しいというものではありません。
配当割引モデルはどんなときに使えませんか
配当を出していない会社、配当が毎年大きく変わる会社では、前提が置きにくく使いにくくなります。期待する利回りが配当の増える割合以下のときは、式そのものが成り立ちません。
グレアム数の22.5は何の数字ですか
PER15倍とPBR1.5倍をかけた数字です。利益と純資産の両方から見て、これを超えると高いと判断する目安として使われてきました。
期待する利回りには何を入れればよいですか
自分がその株に求める1年あたりの利回りです。国債の利回りに、株を持つ分の上乗せを足して考えることが多いのですが、決まった数字はありません。いくつか入れて幅を見るのが確実です。
この計算で買うかどうかを決められますか
決められません。ここでは、入れた前提から計算した数字を並べているだけです。事実と式だけを出しています。