ROE・ROAの計算
当期純利益、自己資本(純資産)、総資産を入れると、ROE・ROA・自己資本比率・ROICを出します。ROEを「売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ」に分けるデュポン分解もできるので、どこが効いているかがわかります。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100ROA(%)= 当期純利益 ÷ 総資産 × 100自己資本比率(%)= 自己資本 ÷ 総資産 × 100
例:当期純利益500万円、自己資本5,000万円、総資産1億2,000万円なら、ROEは10%、ROAは約4.17%、自己資本比率は約41.7%です。
ROEは、株主が出したお金(自己資本)を元手に1年でどれだけ稼いだかを見る指標です。ROAは、借りたお金も含めた会社の資産全体で、どれだけ稼いだかを見ます。借入が多いとROEはROAより高くなります。
ROIC(%)= 営業利益 ×(1 − 税金の負担の割合)÷(自己資本 + 有利子負債)× 100
ROICは、株主のお金と借りたお金を合わせた「事業に投じたお金」に対する稼ぎを見ます。例:営業利益800万円、税負担30%、自己資本5,000万円、有利子負債4,000万円なら、560万円 ÷ 9,000万円 = 約6.22%です。
デュポン分解は、ROEを3つに分けて見る方法です。
ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ売上高純利益率 = 当期純利益 ÷ 売上高/総資産回転率 = 売上高 ÷ 総資産/財務レバレッジ = 総資産 ÷ 自己資本
上の例では、2.5% × 1.67回 × 2.4倍 = 約10%でROEと同じになります。もうけの幅で稼いでいるのか、資産を効率よく回して稼いでいるのか、借入を使って大きくしているのかが分かれます。売上高・営業利益・有利子負債を入れていないときは、その指標を「―」と表示します。
出典:日本取引所グループ 用語集「自己資本当期純利益率(ROE)」、日本取引所グループ 用語集「総資産利益率(ROA)」、日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR」
よくある質問
ROEとROAの違いは?
ROEは株主が出したお金(自己資本)に対する利益の割合、ROAは借りたお金も含めた資産全体に対する利益の割合です。借入が多い会社ほど、ROEはROAより大きく離れます。
ROEの計算式は?
当期純利益を自己資本で割って100をかけます。純利益500万円、自己資本5,000万円ならROEは10%です。
ROICとROEはどう違う?
ROICは、株主のお金と借りたお金を合わせた「事業に投じたお金」に対する、税引後の営業利益の割合です。本業でどれだけ効率よく稼げているかを見るときに使います。ROEは借入の多さでも上がるため、両方を見ると偏りが小さくなります。
デュポン分解とは?
ROEを「売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ」の3つのかけ算に分けて見る方法です。ROEが高い理由が、利益率か、資産の回転か、借入の大きさかを切り分けられます。
自己資本比率は何%あればよい?
業種によって大きく違うため、決まった線はありません。同じ業種のほかの会社や、その会社の過去の数字と比べて見ます。この計算では自己資本を総資産で割って出しています。
赤字のときはどうなる?
当期純利益にマイナスの数字を入れてください。ROE・ROAもマイナスで表示されます。自己資本がマイナスの会社(債務超過)は、この計算では出せません。