WACC(加重平均資本コスト)の計算
株主資本(自己資本)と負債の額、それぞれの資本コスト(株主資本コスト・借入の金利)を入れると、WACC(加重平均資本コスト)を計算します。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
WACC = 株主資本の割合 × 株主資本コスト + 負債の割合 × 負債コスト ×(1 − 実効税率)
株主資本の割合と負債の割合は、それぞれ「株主資本 ÷(株主資本+負債)」「負債 ÷(株主資本+負債)」で計算します。
例:株主資本7億円・負債3億円、株主資本コスト8%・負債の金利2%・実効税率30%とします。株主資本の割合70%、負債の割合30%で、WACC=70%×8%+30%×2%×(1−30%)=5.6%+0.42%=約6.02%です。
負債の金利に(1−実効税率)を掛けるのは、支払利息が会社の経費になり、法人税が少なくなる効果(節税効果)を考えるためです。株主資本コストには、この節税効果はありません。WACCは、投資の採算を判断するときの割引率としてよく使われます。
式の意味を説明します。会社は株主と貸し手の両方からお金を集めています。それぞれ求められる見返りの率が違うので、集めた金額の割合で重みをつけて平均します。負債の金利に(1−実効税率)をかけるのは、支払った利息が経費になり、その分だけ税金が減るからです。実際に負担する金利は、その分だけ低くなります。
例:株主資本10.5億円・負債4.5億円、株主資本コスト12%、金利3%、実効税率45%とします。税引後の負債コストは1.65%で、WACCは8.89%になります。
気をつけること。株主資本コストは直接見える数字ではなく、推定して決める値です。推定の方法を変えるとWACCも動きます。株主資本と負債の額を時価で見るか帳簿で見るかでも結果は変わります。負債が0円のときは、WACCは株主資本コストと同じ値になります。
出典:式の定義(コーポレートファイナンスで一般に使われているもの)
よくある質問
株主資本コストはどう求める?
CAPM(資本資産価格モデル)を使って、無リスク金利・ベータ・市場リスクプレミアムから求める方法がよく使われます。
負債が0円の会社は?
負債の割合が0%になるため、WACCは株主資本コストと同じ値になります。