PVGO(成長機会の現在価値)の計算
株価と1株当たり利益(EPS)、株主が求める利回り(株主資本コスト)を入れると、PVGO(成長機会の現在価値)を出します。今の利益がずっと続くだけなら株価はいくらか、そのうち成長への期待がいくらかがわかります。
計算方法
PVGO = 株価 −(1株当たり利益 ÷ 株主が求める利回り)
今の利益がずっと同じ額で続き、利益を全部配当に回すと考えると、1株の価値は「1株当たり利益 ÷ 株主が求める利回り」になります。実際の株価がそれより高い分が、これからの成長への期待(PVGO)です。
例:株価2,000円、1株当たり利益100円、求める利回り7%なら、今の利益が続く場合の価値は約1,429円なので、PVGOは約571円です。株価の約28.6%が成長への期待にあたります。
- PVGOがプラス:これから利益が増えると見られている
- PVGOが0:今の利益がずっと続くだけの評価
- PVGOがマイナス:今の利益が続かないと見られているか、求める利回りの置き方が高すぎる
株主が求める利回りは、自分で置く数字です。小さくすると「今の利益が続く価値」が大きくなり、PVGOは小さくなります。
出典:式の定義(株式の評価で一般に使われているもの)
よくある質問
PVGOとは何の略ですか?
PVGOはPresent Value of Growth Opportunitiesの略で、日本語では成長機会の現在価値と訳されます。今の利益の水準がそのまま続くと仮定した場合の株価の理論値と、実際の株価との差額を表す考え方です。
PVGOモデルはどんな場面で使われますか?
今の株価のうち、現在の利益水準を維持するだけの価値と、将来の成長への期待によって上乗せされている価値を分けて見たいときに使います。株価が割高か割安かを考える手がかりの1つになります。
PVGOがマイナスになるのはどんなとき?
株価が「1株当たり利益 ÷ 求める利回り」より低いときです。市場が今の利益が続かないと見ている場合や、求める利回りを高く置きすぎた場合に起こります。
PVGOとPERはどう違う?
PERは株価が利益の何倍かという倍率です。PVGOは、株価のうち成長への期待にあたる金額そのものを出すので、どれだけ成長を織り込んだ株価かが円でわかります。