CAPM(期待収益率)とベータの計算
無リスク金利、ベータ、市場リスクプレミアムを入れると、CAPMの式で期待収益率を出します。ベータを0から2まで変えたときの違いも並べて出します。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
期待収益率 = 無リスク金利 + ベータ × 市場リスクプレミアム
例:無リスク金利1%、ベータ1.2、市場リスクプレミアム5%なら、1 + 1.2 × 5 = 7.0%です。
ベータは、市場全体が1%動いたときに、その資産が平均して何%動くかを表す数字です。1なら市場と同じ、2なら2倍、0.5なら半分の動きです。式で書くとベータ = その資産と市場の共分散 ÷ 市場の分散です。証券会社や運用会社の資料に載っていることがあります。
市場リスクプレミアムは、市場全体の期待収益率から無リスク金利を引いた上乗せ分です。「市場全体の期待収益率から計算する」を選ぶと、市場リスクプレミアム = 市場全体の期待収益率 − 無リスク金利で計算します。
無リスク金利には、10年国債の利回りを使うことが多いのですが、決まった数字はありません。いくつか入れて、答えがどれくらい変わるかを見ると幅がつかめます。
CAPMは、会社の株主資本コストを見積もるときにも使われます。加重平均資本コスト(WACC)の株主資本の部分に、この期待収益率を入れます。
ベータが0のときは期待収益率が無リスク金利と同じになり、ベータが1のときは市場全体の期待収益率と同じになります。この2つは、式が正しく動いているかを確かめる目印になります。
出典:計算式の定義(上の「計算方法」に式を書いています)
よくある質問
CAPMとは何ですか
資産の期待収益率を、無リスク金利とリスクの上乗せ分に分けて考えるモデルです。資本資産価格モデルともいいます。上乗せ分は、市場全体の上乗せ分にベータをかけて出します。
ベータはどこで見られますか
証券会社の銘柄ページや、運用会社の資料に載っていることがあります。自分で計算するときは、その資産と市場指数の月ごとの収益率から、共分散を市場の分散で割って出します。
ベータが1より大きいとどうなりますか
市場全体より値動きが大きいことを表します。CAPMでは、その分だけ期待収益率も高く計算されます。ベータ2で市場リスクプレミアムが5%なら、上乗せ分は10%です。
市場リスクプレミアムは何%にすればよいですか
決まった数字はありません。過去の株式と国債の差から5%から6%程度を使う例が多いのですが、期間の取り方で変わります。いくつか入れて幅を見るのが確実です。
この計算で買うかどうかを決められますか
決められません。ここでは、入れた前提から計算した数字を並べているだけです。将来の成績を示すものではありません。