人月単価・工数と年収の換算
フリーランスの人月単価を会社員の年収に直したり、目標の年収から必要な人月単価を逆に出したりできます。会社が上乗せで払う社会保険料も入れて比べます。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
1年の売上 = 人月単価 × 働く月数、会社員の年収に直した額 =(1年の売上 − 経費)÷(1 + 会社が負担する率)
例:人月単価80万円で12か月働くと、1年の売上は960万円です。経費60万円を引くと900万円。会社員を雇うと、会社は給料のほかに社会保険料などを上乗せで負担するため、900万円 ÷ 1.154 = 約780万円の年収の会社員にあたります。
会社が上乗せで負担するもの
会社員の給料には、会社が別に負担する社会保険料などがあります。東京の協会けんぽの令和8年度の率で計算すると、給料のおよそ15.4%です。
| 種類 | 会社の負担(令和8年度・東京) |
|---|---|
| 健康保険(協会けんぽ東京) | 4.925% |
| 厚生年金 | 9.15% |
| 雇用保険(一般の事業) | 0.85% |
| 子ども・子育て拠出金 | 0.36% |
| 子ども・子育て支援金 | 0.115% |
このほかに労災保険料と、40歳以上なら介護保険料の会社負担分もかかります。実際の上乗せは業種と年齢でもう少し増えます。
工数の直し方
人月 = 人日 ÷ 1人月の人日、1人日 = 人月単価 ÷ 1人月の人日、1人時 = 1人日 ÷ 1日の労働時間
1人月を20人日とする契約が多く、人月単価80万円なら1人日4万円、1日8時間なら1人時5,000円です。契約書によって18人日や21人日のこともあるため、数字を合わせて計算してください。
比べるときの注意
フリーランスには有給休暇・賞与・退職金がなく、仕事がない月の収入もありません。厚生年金ではなく国民年金になるため、老後に受け取る年金も少なくなります。同じ暮らしを保つには、この計算よりさらに上乗せが必要です。
出典:全国健康保険協会 令和8年度の都道府県ごとの保険料率、日本年金機構 厚生年金保険の保険料、厚生労働省 雇用保険料率について
よくある質問
人月単価80万円は会社員の年収でいくら?
12か月働いて経費が60万円なら、会社員の年収およそ780万円にあたります。会社が上乗せで負担する社会保険料の分を引いて比べています。
年収600万円の会社員と同じにするには単価いくら必要?
経費が60万円なら、1年に約752万円の売上が必要です。12か月働くなら人月単価は約63万円になります。
1人月は何人日?
20人日とする契約が多くあります。18人日や21人日のこともあるため、契約書で確かめてください。1人月を20人日とすると、人月単価80万円なら1人日4万円です。
人月単価に消費税は含まれる?
含まないことが多くあります。請求のときは、単価に消費税を足した額を請求します。課税事業者かどうかや、インボイスの登録によって扱いが変わります。
フリーランスのほうが手取りは多い?
同じ金額なら、社会保険料の会社負担がない分だけ手元に残る額は多くなります。ただし有給休暇・賞与・退職金がなく、国民年金になるため将来の年金も少なくなります。
稼働率はどう考える?
1年に働く月数を12より少なくして計算します。営業や学習の時間を入れて10か月とすると、必要な人月単価はその分だけ高くなります。