信用乗数・乗数効果の計算
預金準備率を入れると、銀行の信用創造で全体としてどれだけ預金が増えるかを表す信用乗数を計算します。限界消費性向を入れれば、政府支出などが何倍の効果になるかという乗数効果も計算できます。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
信用乗数 信用乗数 = 1 ÷ 預金準備率。銀行が預金の一部(準備率の分)だけ手もとに残し、残りを貸し出すことをくり返すと、社会全体の預金は、はじめの預金の「1÷準備率」倍にまで増えるという考え方です。
例:預金準備率10%なら、信用乗数は1÷0.1=10倍です。
乗数効果 乗数 = 1 ÷(1 − 限界消費性向)。政府支出や投資が増えると、それを受け取った人がその一部(限界消費性向の分)を消費し、それがまた誰かの所得になる、という連鎖がくり返されることで、最初の変化より大きな所得の変化が生まれるという考え方です。
限界消費性向 所得が1単位増えたときに、消費がどれだけ増えるかの割合で、限界消費性向 = 消費の変化額 ÷ 所得の変化額で求めます。
出典:信用乗数・乗数効果・限界消費性向の定義式(マクロ経済学における信用創造・乗数理論の基本公式)
よくある質問
信用乗数と乗数効果はどう違う?
信用乗数は銀行の預金がどれだけ増えるかについての倍率、乗数効果は政府支出や投資が所得全体をどれだけ増やすかについての倍率です。求め方の考え方は似ています。
限界消費性向が1に近いとどうなる?
所得が増えたときに、そのほとんどを消費に回すということなので、乗数(1÷(1−限界消費性向))はとても大きくなります。
預金準備率が0%だと?
計算上、信用乗数は無限大になりますが、実際には銀行が準備金なしで貸し出しを続けることはなく、現実的ではありません。
実際の経済でも、この倍率のとおりに増える?
ここでの計算は、税金や海外との輸出入がないなど、単純化した条件での目安です。実際には、これらの影響で、乗数はもっと小さくなることが多いとされています。
限界消費性向はどうやって調べる?
家計の消費や所得の統計データから、所得が変化したときに消費がどれだけ変化したかを見て、推計されます。