位置度(幾何公差)の計算
測定した座標のX・Yのずれを入れると、位置度の実際のずれ(直径)を計算し、指定された公差に収まっているかを判定します。最大実体公差方式のボーナス公差も加えられます。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
実際の位置のずれ(直径)= 2 ×(Xのずれの2乗 + Yのずれの2乗)の平方根
例:Xのずれ0.1ミリメートル、Yのずれ0.05ミリメートルなら、ずれは2 × 平方根(0.01 + 0.0025)= 約0.2236ミリメートルです。指定された公差が0.3ミリメートルなら、公差の中に入っています。
位置度は、正しい位置を中心とした円(直径の公差域)で表す幾何公差の考え方にもとづいています。実際の位置のずれの2倍が、公差域の直径と比べる値になります。
ボーナス公差 最大実体公差方式(Ⓜ)を指定すると、実際の寸法がいちばん厳しい状態(MMC)からどれだけ離れているかを、指定された公差にそのまま足せます。使える公差の合計 = 指定された公差 + ボーナス公差です。
出典:式の定義:位置度の実際のずれは「2 ×(Xのずれの2乗 + Yのずれの2乗)の平方根」で、正しい位置を中心とする円の直径で公差を表す幾何公差方式の考え方(JIS B 0021が定める考え方に沿ったもの)にもとづく式です。具体的な公差の数値は図面ごとに指定されるもので、この式自体は公的な基準ではなく、幾何学の計算です
よくある質問
位置度はどう計算する?
ねらいの位置からのX・Yのずれを測り、「2 ×(Xのずれの2乗 + Yのずれの2乗)の平方根」で実際のずれ(直径)を求めます。これを指定された公差と比べます。
なぜ2倍にする?
位置度の公差は、正しい位置を中心とした円(直径)で表すためです。ずれの大きさをそのまま半径として扱い、2倍して直径にそろえます。
ボーナス公差とは?
最大実体公差方式(Ⓜ)を指定したときに使える、追加できる公差です。実際の寸法がいちばん厳しい状態(MMC)から離れているほど、大きな公差が使えます。
ずれが0のときは?
ねらいの位置にぴったり合っています。実際のずれは0になり、必ず公差の中に入ります。
位置度と真円度はどう違う?
位置度は「穴や軸の中心の位置」がねらいの位置からどれだけずれているかを表します。真円度は「1つの円の形」がどれだけ真円に近いかを表す、別の幾何公差です。