テーパー角度の計算
大きいほうの直径・小さいほうの直径・長さを入れると、テーパー比(1対いくつ)、勾配、テーパー角度(全角)、片側の角度を計算します。テーパー比や角度から逆に直径を出すこともできます。旋盤で削るときは片側の角度を使うので、全角と間違えないように両方を出します。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
テーパー比 =(大きいほうの直径 − 小さいほうの直径)÷ 長さ、全角 = 2 × アークタンジェント(直径の差 ÷(2 × 長さ))、片側の角度 = 全角 ÷ 2
例:大きいほうの直径30mm、小さいほうの直径20mm、長さ100mmなら、直径の差は10mmでテーパー比は1対10です。全角は2 × アークタンジェント(10 ÷ 200)= 5.725度、片側の角度は2.862度になります。
テーパー比の1対10は、長さ10mm進むと直径が1mm細くなることを表します。勾配(%)はテーパー比を100倍した値です。
テーパー比と角度
| テーパー比 | 勾配 | 全角 | 片側の角度 |
|---|---|---|---|
| 1対1 | 100.00% | 53.130度 | 26.565度 |
| 1対2 | 50.00% | 28.072度 | 14.036度 |
| 1対5 | 20.00% | 11.421度 | 5.711度 |
| 1対10 | 10.00% | 5.725度 | 2.862度 |
| 1対20 | 5.00% | 2.864度 | 1.432度 |
| 1対50 | 2.00% | 1.146度 | 0.573度 |
| 1対100 | 1.00% | 0.573度 | 0.286度 |
テーパー比1対1のときは、全角が53.130度、片側が26.565度になります。直径の差をそのまま角度と考えると2倍の差が出るので、図面が全角か片側かを必ず確かめてください。
旋盤で削るときは片側の角度で刃物台を傾けます。片側の角度は、直径ではなく半径の差で考えるため、テーパー比の半分の傾きになります。モールステーパーなどの標準のテーパーの寸法は、JISの規格票や工具メーカーの資料で確認してください。
出典:式の定義:テーパー比は「直径の差 ÷ 長さ」、テーパー角度(全角)は「2 × アークタンジェント(直径の差 ÷(2 × 長さ))」です。直角三角形の辺の比と角度の関係(三角関数)から決まる式で、公的な基準ではありません。
よくある質問
テーパー角度はどう計算する?
「2 × アークタンジェント(直径の差 ÷(2 × 長さ))」が全角です。直径30mmから20mmへ100mmで変わるなら、全角5.725度、片側2.862度になります。
全角と片側の角度はどちらを使う?
旋盤で削るときは片側の角度で刃物台を傾けます。図面に書かれている角度は全角のことが多いので、半分にするのを忘れないようにします。
テーパー比1対10は何度?
全角5.725度、片側2.862度です。勾配で表すと10%です。
テーパー比と勾配の違いは?
同じものを別の書き方で表しています。テーパー比1対10は勾配10%と同じです。テーパー比は「1対いくつ」、勾配は「%」で表します。
直径の差を長さで割った値は角度ではない?
角度ではありません。その値はタンジェント(正接)に相当するもので、角度に直すにはアークタンジェントを使います。小さい角度ではほぼ比例しますが、大きくなるとずれます。
標準のテーパーの寸法はどこで調べる?
モールステーパーやナショナルテーパーの寸法は、JISの規格票や工具メーカーの資料で確認してください。