PCD(ピッチ円直径)とボルトの穴位置の計算
穴の数と、隣り合う穴の中心の間の距離を入れると、ピッチ円直径(PCD)を計算します。逆にPCDから隣り合う穴の距離と、それぞれの穴の座標(XとY)も出せます。穴の数が奇数で向かい合う穴がないときも、隣り合う穴を測れば計算できます。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
下の式は三角関数(サイン・コサイン)を使う専門的な計算ですが、このツールは数値を入れるだけで自動で計算するので、式を覚える必要はありません。
隣り合う穴の距離 = PCD × サイン(180度 ÷ 穴の数)、PCD = 隣り合う穴の距離 ÷ サイン(180度 ÷ 穴の数)
例:穴が5個で、隣り合う穴の中心の間が64.5mmなら、PCDは64.5 ÷ サイン36度 = 109.8mmです。
穴は円周を等分して並ぶので、隣り合う2つの穴と円の中心で二等辺三角形ができます。その底辺が「隣り合う穴の距離」で、等しい2辺がPCDの半分です。
穴の数ごとの倍率
| 穴の数 | 隣り合う穴の距離をPCDにする倍率 | PCD100mmのときの距離 |
|---|---|---|
| 3個 | 1.1547倍 | 86.603mm |
| 4個 | 1.4142倍 | 70.711mm |
| 5個 | 1.7013倍 | 58.779mm |
| 6個 | 2.0000倍 | 50.000mm |
| 8個 | 2.6131倍 | 38.268mm |
| 10個 | 3.2361倍 | 30.902mm |
| 12個 | 3.8637倍 | 25.882mm |
穴が5個のときは「隣り合う穴の距離 × 1.7013」がPCDになります。穴が4個や6個のように偶数のときは、向かい合う穴の中心の間を測るとPCDがそのままわかります。奇数のときは向かい合う穴がないので、隣り合う穴の距離から計算します。
X = PCD ÷ 2 × コサイン(角度)、Y = PCD ÷ 2 × サイン(角度)
穴の位置は、円の中心を原点として上の式で求めます。角度は、穴の数で360度を等分した分ずつ増やします。穴が5個なら72度ずつです。
車のホイールのPCDは車種ごとに決まっています。合わないホイールは取り付けられないので、実測する前にメーカーの資料で確かめてください。
出典:式の定義:隣り合う穴の距離とピッチ円直径の関係は「距離 = PCD × サイン(180度 ÷ 穴の数)」です。円周を等分した2つの点と円の中心で作られる二等辺三角形から決まります。穴の座標は「X = 半径 × コサイン(角度)」「Y = 半径 × サイン(角度)」です。いずれも円と三角関数の計算で決まる式で、公的な基準ではありません。
よくある質問
PCDとは何?
ピッチ円直径のことで、ボルトの穴の中心が並ぶ円の直径です。車のホイールでは100mmや114.3mmが多く使われています。
5穴のPCDはどう測る?
隣り合う2つの穴の中心の間を測り、1.7013を掛けます。5穴は向かい合う穴がないため、直接PCDを測れません。
4穴のPCDはどう測る?
向かい合う2つの穴の中心の間を測ると、それがそのままPCDです。隣り合う穴の距離から出すときは、1.4142を掛けます。
穴の位置の座標はどう計算する?
円の中心を原点として「X = PCD ÷ 2 × コサイン(角度)」「Y = PCD ÷ 2 × サイン(角度)」です。角度は360度を穴の数で割った分ずつ増やします。
穴と穴がつながってしまうのはどんなとき?
穴の直径が、隣り合う穴の中心の間の距離より大きいときです。穴の数を減らすか、PCDを大きくするか、穴を小さくします。
車のホイールのPCDは調べられる?
車種ごとに決まっています。メーカーの資料で確かめてください。手元のホイールを測るときは、隣り合う穴の距離から計算できます。