税引前利益と実効税率の計算
税引前当期純利益と、法人税・地方法人税・法人住民税・法人事業税・特別法人事業税の合計額を入れると、実際の税負担の割合(実効税率)を計算し、国が示す法定実効税率と比べます。
計算方法
実際の税負担の割合(実効税率) = 法人税などの合計額 ÷ 税引前当期純利益 × 100
例:税引前当期純利益5,000万円、法人税などの合計1,487万円なら、実際の税負担の割合は29.74%です。
国の法定実効税率
資本金1億円超の普通法人(東京都・外形標準課税の対象)を前提にすると、法定実効税率は29.74%です。2026年4月1日以後に開始する事業年度で、防衛特別法人税の対象になる法人は30.64%になります。
法定実効税率は、法人税・地方法人税・法人住民税(法人税割)・法人事業税・特別法人事業税をあわせた、利益に対する税負担の割合を示す、国が公表している数値です。
式の意味を説明します。実際の税負担の割合は、払った税金の合計を税引前の利益で割った値です。法律で定まる法定実効税率と比べると、その会社が基準より軽いか重いかが分かります。差が出るのは、税額控除や過去の赤字の繰越、自治体ごとの税率の違いがあるためです。
例:税引前当期純利益7,500万円、法人税などの合計2,230.5万円なら、実際の税負担の割合は29.74%です。国が示す法定実効税率と同じ水準になります。
気をつけること。法定実効税率は、資本金1億円超の普通法人(東京都・外形標準課税の対象)を前提にした数値です。中小法人では軽減税率があるため、基準そのものが変わります。税引前当期純利益が赤字のときは、この割合に意味がありません。
よくある質問
実効税率と表面税率の違いは?
表面税率は法人税など個別の税率をそのまま示したものです。実効税率は、法人事業税が翌年度に損金算入されることなどを調整した、利益に対する実質的な税負担の割合です。
実際の税負担の割合が法定実効税率と違うのはなぜ?
税額控除(研究開発税制など)や繰越欠損金の利用、資本金の額、自治体ごとの税率の違いなどによって、法定実効税率どおりにはならないことが多いためです。
防衛特別法人税とは?
防衛力の強化にあてる財源として、2026年4月1日以後に開始する事業年度から課される、法人税額に対する新しい税です。