賞味期限の設定(安全係数・日持ち試験からの逆算)の計算
日持ち試験(保存試験)で確認できた日数と、安全係数を入れると、消費者庁のガイドラインの考え方にもとづいて、設定できる賞味期限の目安を計算します。小売店に納品する場合の「3分の1ルール」の目安もあわせて出します。
計算方法
設定できる賞味期限 = 日持ち試験で確認できた日数 × 安全係数(1日未満切り捨て)
例:日持ち試験で40日まで品質が保たれると確認でき、安全係数を0.8にすると、40×0.8=32日が目安です。安全係数を1.0(試験結果そのまま)にすると40日になります。
消費者庁のガイドラインでは、安全係数は1未満の数を基本としつつ、品質のばらつきが少ない食品は0.8以上を目安にすることが望ましいとされています。令和7年3月の改正では、食品の特性等に応じて、安全係数をむやみに小さくせず、1に近づけて設定することも示されています。
「3分の1ルール」は、賞味期限の設定そのものではなく、設定した賞味期限までの期間を、製造者・小売店・消費者の3者でおおむね均等に分け合う、日本の食品流通でよく見られる商慣行です。製造日から賞味期限までを3等分し、最初の3分の1が小売店への納品期限、3分の2の時点までが店頭での販売期限の目安になります。
出典:消費者庁「食品期限表示の設定のためのガイドライン」(令和7年3月)、農林水産省「食品小売店における納入・販売期限の設定事例について」(3分の1ルールの説明)
よくある質問
安全係数はいくつにすればいい?
公的に決まった一つの数字はありません。品質のばらつきが少ない食品は0.8以上が目安とされていますが、最終的には食品の特性を踏まえて事業者が自ら判断します。
消費期限との違いは?
消費期限は、品質が急速に劣化しやすい食品につける「安全に食べられる期限」です。賞味期限は、品質が比較的劣化しにくい食品につける「おいしく食べられる期限の目安」です。
3分の1ルールは法律で決まっている?
決まっていません。食品ロスを増やす一因として見直しが進められている、業界の商慣行です。取引先によって扱いが異なります。