VaR(バリュー・アット・リスク)の計算
持っている金額と1年のぶれ幅、信頼水準を入れると、分散共分散法によるVaR(ある確率のもとで見込まれる損失の大きさ)を計算します。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
VaR = 金額 ×(掛ける数 × 1年のぶれ幅 × √(持ち続ける日数 ÷ 1年の営業日数) − 1年の期待収益率 × 持ち続ける日数 ÷ 1年の営業日数)
例:1,000万円を1日持ち、1年のぶれ幅18%、信頼水準99%(掛ける数2.3263)、営業日数250日とします。18% × √(1÷250) = 1.1384%、これに2.3263を掛けて2.6483%、1,000万円を掛けて約264,800円です。
掛ける数(信頼水準ごと)
| 信頼水準 | 掛ける数 |
|---|---|
| 95% | 1.6449 |
| 99% | 2.3263 |
| 99.9% | 3.0902 |
掛ける数は、標準正規分布で「その確率より外側になる点」です。信頼水準99%なら、100回のうち1回はこの損失を超えることがある、という意味になります。
この方法の前提
分散共分散法は、収益率が正規分布にしたがい、持っているものの価値が価格に比例して動くと考えて計算します。実際の値動きは、大きく下がる場面が正規分布より多いことが知られており、損失がVaRを超えることもあります。ここで出る数字は、入れた条件で式にあてはめた結果です。
出典:式の定義(分散共分散法によるVaR)
よくある質問
VaRとは何ですか
決めた期間と確率のもとで、どれくらいの損失が見込まれるかを金額で表したものです。「1日、信頼水準99%でVaRが26万円」なら、100日のうち99日は損失が26万円におさまる、という意味になります。
分散共分散法とはどんな方法ですか
収益率が正規分布にしたがうと考えて、ぶれ幅(標準偏差)に信頼水準に応じた数を掛けてVaRを出す方法です。デルタ法とも呼ばれます。計算が簡単なかわりに、正規分布から外れる大きな値動きを小さく見積もります。
信頼水準はどう選びますか
95%、99%、99.9%がよく使われます。信頼水準を上げるほど掛ける数が大きくなり、VaRの金額も大きくなります。比べるときは同じ信頼水準にそろえてください。
期間を長くするとVaRはどうなりますか
大きくなります。この計算では、ぶれ幅が期間の平方根に比例するとして、日数の平方根を掛けています。4日なら1日の2倍です。
VaRを超える損失は起きませんか
起きます。信頼水準99%なら、100回に1回はこれを超えることが前提です。どれくらい超えるかはVaRでは表せません。