土留め(擁壁の高さと土圧、根入れの目安)の計算
擁壁の高さと地盤の土質を入れると、法律の基準にもとづく根入れの深さの目安と、土がおす力(土圧)の目安を計算します。実際の設計には地盤調査と構造の確認が必要です。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
計算方法
根入れの深さ 地盤の土質が良いとき(第一種・第二種)は擁壁の高さの15%(35センチメートルに満たないときは35センチメートル)以上、それ以外は擁壁の高さの20%(45センチメートルに満たないときは45センチメートル)以上とします。
例:高さ2メートルの擁壁で地盤が良いとき、高さの15%は30センチメートルですが、35センチメートルに満たないので35センチメートル以上とします。高さ3メートルなら、15%は45センチメートルなのでそのまま45センチメートル以上です。
土圧(参考) 主働土圧係数Ka = タンジェント(45度 − 内部摩擦角 ÷ 2)の2乗、土圧の合力 = 0.5 × 土の単位体積重量 × 高さの2乗 × Ka
例:内部摩擦角30度なら、Kaはちょうど3分の1です。単位体積重量18キロニュートン、高さ2メートルなら、土圧の合力は12キロニュートン(壁1メートルあたり)です。
この土圧は、土がくさび形にすべり出そうとする力を単純な形で計算した目安で、擁壁が実際にすべらない・転倒しない・沈まないかどうかは別に確かめる必要があります。
出典:宅地造成及び特定盛土等規制法施行令 第7条(擁壁の根入れの深さの基準、2026年9月24日確認)、式の定義:主働土圧係数と土圧の合力は、ランキンの土圧理論による「タンジェント(45度 − 内部摩擦角 ÷ 2)の2乗」「0.5 × 単位体積重量 × 高さの2乗 × 主働土圧係数」で、土の力学の考え方から決まる式です。単位体積重量・内部摩擦角の初期値は目安の値で、地盤調査の結果に置きかえて使ってください
よくある質問
擁壁の根入れはどれくらい必要?
地盤が良い土質なら擁壁の高さの15%(最低35センチメートル)、それ以外は20%(最低45センチメートル)が、宅地造成及び特定盛土等規制法施行令にある基準です。高さ2メートルの擁壁なら、良い地盤でも35センチメートル以上になります。
土圧はどう計算する?
ランキンの土圧理論という考え方で、主働土圧係数(タンジェント(45度 − 内部摩擦角 ÷ 2)の2乗)に、土の単位体積重量と高さの2乗を掛けて求めます。内部摩擦角30度なら、係数はちょうど3分の1です。
この計算だけで擁壁を作ってよい?
いいえ。ここで出るのは根入れと土圧の目安だけです。擁壁がすべらない・転倒しない・地盤が沈まないかどうかは別の計算と地盤調査が必要なので、設計は建築士や構造の専門家に確認してください。
土の単位体積重量や内部摩擦角がわからないときは?
目安の値(単位体積重量18、内部摩擦角30度)で計算できますが、実際の土質は場所によって大きく違います。正確な値は地盤調査(土質試験)で確かめます。