退職金の相場の計算
厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」の平均額から、学歴・職種、退職の理由、勤続年数の近い平均退職金を出します。定年・会社都合・自己都合・早期優遇を一つの表で比べられます。税金は「退職金の税金」で計算できます。
計算方法
退職金の目安 = 学歴・職種と退職の理由(定年は勤続年数も)が近い人の平均額
例:大学・大学院卒(管理・事務・技術職)で勤続38年の定年退職なら、勤続35年以上の平均2,037万円が目安です。
数字はすべて厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」からとっています。対象は令和4年の1年間に退職した人のうち、勤続20年以上かつ45歳以上の退職者です。退職給付額は、退職一時金だけの会社は一時金の額、退職年金だけの会社は年金の現在の価値、両方ある会社はその合計です。
退職の理由が定年のときは、勤続年数の階級(20〜24年・25〜29年・30〜34年・35年以上)で分けた平均を使います。定年以外(会社都合・自己都合・早期優遇)は勤続年数での内わけが公表されていないため、その理由の平均を使います。勤続20年未満の平均はこの調査にないため、計算できません。
会社の規模や退職金規程で大きく変わります。実際の額は、勤め先の就業規則や退職金規程、退職金の計算書で確かめてください。
退職金の早見表(定年退職・勤続年数別・単位は万円)
| 勤続年数 | 大学・大学院卒 | 高校卒(事務・技術) | 高校卒(現業) |
|---|---|---|---|
| 勤続20〜24年 | 1,021 | 557 | 406 |
| 勤続25〜29年 | 1,559 | 618 | 555 |
| 勤続30〜34年 | 1,891 | 1,094 | 800 |
| 勤続35年以上 | 2,037 | 1,909 | 1,471 |
| 全体の平均 | 1,896 | 1,682 | 1,183 |
退職の理由別の平均額(単位は万円)
| 退職の理由 | 大学・大学院卒 | 高校卒(事務・技術) | 高校卒(現業) |
|---|---|---|---|
| 定年 | 1,896 | 1,682 | 1,183 |
| 会社の都合(会社都合) | 1,738 | 1,385 | 737 |
| 自分の都合(自己都合) | 1,441 | 1,280 | 921 |
| 早期退職の優遇(早期優遇) | 2,266 | 2,432 | 2,146 |
出典:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査の概況」(第22表・第23表)、厚生労働省「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」
よくある質問
退職金の平均はいくら?
定年退職の場合、大学・大学院卒(管理・事務・技術職)が1,896万円、高校卒(管理・事務・技術職)が1,682万円、高校卒(現業職)が1,183万円です。厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」で、勤続20年以上かつ45歳以上で退職した人の平均です。
自己都合だと退職金はいくら減る?
大学・大学院卒の定年1,896万円に対して、自己都合は1,441万円で、約455万円(24%)低くなります。高校卒(管理・事務・技術職)では1,682万円に対して1,280万円です。ただし実際の差は会社の退職金規程で決まります。
勤続20年と35年で退職金はどれくらい違う?
定年退職の大学・大学院卒では、勤続20〜24年が1,021万円、25〜29年が1,559万円、30〜34年が1,891万円、35年以上が2,037万円です。勤続年数が長いほど1年あたりの増え方も大きくなります。
早期退職の優遇はどのくらい上乗せされる?
平均額でみると定年より高くなります。大学・大学院卒は2,266万円(定年は1,896万円)、高校卒(管理・事務・技術職)は2,432万円(定年は1,682万円)です。退職を早める代わりに上乗せがあるため、定年を超えることがあります。
勤続20年未満の相場はわかる?
この調査ではわかりません。厚生労働省「就労条件総合調査」が公表しているのは、勤続20年以上かつ45歳以上で退職した人の平均だけです。自分の会社の退職金規程で確かめてください。
退職金に税金はかかる?
かかります。退職所得として所得税と住民税がかかりますが、勤続年数に応じた退職所得控除があり、控除後の半分だけが課税の対象になります。金額は「退職金の税金」で計算できます。