退職したあとの手続きと期限の計算
退職日を入れると、健康保険の任意継続・国民健康保険・国民年金の切替・失業手当・住民税・源泉徴収票の期限を、実際の日付で並べます。法律や官公庁のページで確かめられた期限だけを載せています。
くわしい条件を変える(なくても計算できます)
退職したあとに出すもの
- 20日以内 任意継続にするなら、資格を失った日から20日以内に申し出る
- 14日以内 国民健康保険と国民年金は、市区町村で切り替える
- 離職票が届いたら ハローワークで求職の申し込みをする
- 1か月以内 勤め先から源泉徴収票を受け取る
- 年内に再就職しないとき 翌年の確定申告で所得税を精算する
任意継続と国民健康保険のどちらが安いかは、市区町村の保険料で変わります。窓口で確認してください
計算方法
期限 = 退職日の翌日 + 決まった日数(税務署とハローワークに出すものは、期限が休みの日なら次の開いている日)
例:2026年10月31日に退職すると、資格を失う日は2026年11月1日です。任意継続の申出は2026年11月20日まで、国民健康保険と国民年金の届出は2026年11月15日までです。
手続きごとの期限
| やること | 期限 | 根拠 |
|---|---|---|
| 健康保険の任意継続の申出 | 資格を失った日から20日以内 | 健康保険法37条1項 |
| 国民健康保険に入る届出 | 14日以内 | 国民健康保険法施行規則3条 |
| 国民年金の種別変更の届出 | 14日以内 | 国民年金法施行規則6条の2 |
| 家族の健康保険の被扶養者(異動)届 | 事実発生から5日以内 | 日本年金機構 |
| 失業手当をもらえる期間 | 離職した日の翌日から1年間 | ハローワーク |
| 住民税の一括徴収 | 1月1日〜4月30日の退職は一括徴収 | 地方税法321条の5第2項 |
| 源泉徴収票の交付 | 退職の日以後1か月以内 | 所得税法226条1項 |
数え方
任意継続の20日は、資格を失った日を1日目として数えています。協会けんぽは「退職日の翌日から20日以内」と案内しているため、10月31日に退職した場合は11月20日が期限です。国民健康保険と国民年金の14日は、資格を失った日(退職日)の翌日から数えています。1日の差で迷うときは、早めに出すか窓口に確かめてください。
失業手当の待期と給付制限
ハローワークで求職の申し込みをした日から、失業している日が通算して7日たつまでは基本手当が出ません(雇用保険法21条)。自分の都合で辞めた場合は、さらに待期の満了後1か月以上3か月以内でハローワークが決める期間は出ません(同法33条1項)。期間の長さはハローワークが決めます。
住民税の扱い
給与から引かれていた住民税の残りは、退職の月によって扱いが変わります。1月1日から4月30日までの退職は、5月31日までに支払われる給与や退職手当から一括で徴収されます。6月1日から12月31日までの退職は、申し出れば一括徴収、申し出なければ残りを自分で納めます(地方税法321条の5第2項)。
期限が休みの日に当たるとき
協会けんぽは、任意継続の20日目が営業日でないときは翌営業日までとしています。税務署とハローワークに出すものも、期限が休みの日に当たるときは次の開いている日が期限です。市区町村の窓口に出すものの扱いは確認できていないため、日をずらしていません。
出典:e-Gov法令検索 健康保険法 第37条(任意継続被保険者)・第38条、全国健康保険協会(協会けんぽ)任意継続の加入手続きについて(20日目が営業日でない場合は翌営業日まで)、e-Gov法令検索 国民健康保険法施行規則 第2条・第3条(資格取得の届出)・第12条・第13条(資格喪失の届出)、e-Gov法令検索 国民年金法施行規則 第1条の4(資格取得の届出)・第6条の2(種別変更の届出)、日本年金機構 従業員が家族を被扶養者にするときの手続き(事実発生から5日以内)、ハローワークインターネットサービス 基本手当について(受給期間は離職した日の翌日から1年間)、e-Gov法令検索 雇用保険法 第20条(支給の期間及び日数)・第21条(待期)・第33条、e-Gov法令検索 地方税法 第321条の5(給与所得に係る特別徴収税額の納入の義務等)、e-Gov法令検索 所得税法 第226条(源泉徴収票)、e-Gov法令検索 行政機関の休日に関する法律 第1条・第2条、内閣府 国民の祝日について(祝日の一覧)
よくある質問
任意継続はいつまでに申し出ますか
健康保険の資格を失った日(退職日の翌日)から20日以内です(健康保険法37条1項)。協会けんぽは、20日目が営業日でないときは翌営業日までとしています。加入できるのは資格を取得した日から2年間です。
国民健康保険と国民年金の切替はいつまでですか
どちらも14日以内です。国民健康保険は国民健康保険法施行規則3条、国民年金は国民年金法施行規則6条の2で決まっています。届出が遅れても、資格を得た日までさかのぼって保険料がかかります。
失業手当はいつまでに申し込めばよいですか
基本手当をもらえる期間は、原則として離職した日の翌日から1年間です。この期間を過ぎると、残っている日数があっても受け取れません。離職票が届いたら早めにハローワークで求職の申し込みをします。
住民税はどうなりますか
1月1日から4月30日までに退職した場合は、5月31日までに支払われる給与や退職手当から残りが一括で徴収されます。6月1日から12月31日までに退職した場合は、申し出れば一括徴収されます。申し出なければ、市区町村から届く納付書で自分で納めます(地方税法321条の5第2項)。
源泉徴収票はいつもらえますか
退職の日以後1か月以内に勤め先が交付します(所得税法226条1項)。年内に再就職する場合は新しい勤め先に出し、しない場合は翌年の確定申告で使います。